不法領得の意思に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.A市建設部長である甲は,不正工事の発覚を恐れ自宅に隠匿する目的で,自己が業務上保管している公文書である市立小学校の設計書を市役所外に持ち出した。この場合,甲に不法領得の意思は認められず,業務上横領罪は成立しない。
「平成29年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001224570.pdf)をもとに作成