不法領得の意思に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.甲は,町議会議員選挙に際し,特定の候補者を当選させるため,後日その候補者の氏名を記載して投票の中に混入することにより同候補者の得票数を増加させる目的で,投票所管理者乙の保管する同選挙の投票用紙を密かに持ち出した。この場合,甲に不法領得の意思は認められず,窃盗罪は成立しない。
「平成29年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001224570.pdf)をもとに作成