司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成24年 民事系科目

第19問 (配点: 2)


債権者代位権に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。

1.AがBに対して有している売買代金債権をAの債権者CがAに代わって行使し,売買代金の支払を求めて訴えを提起した場合において,この請求を認容する判決が確定すれば,このAのBに対する売買代金債権は,弁済により消滅したものとみなされる。

2.判例によれば,債権者が代位権の行使に着手した事実を債務者が知ったとしても,債務者は,債権者から代位の通知を受けない間は,代位権行使の対象となった権利を自ら行使することができる。

3.債務者の権利を代位行使する債権者は,債務者の代理人としてではなく,自己の名で当該権利を行使するものであり,自己の財産におけるのと同一の注意をもって権利を行使すれば足りる。

4.判例によれば,離婚に伴う財産分与請求権は,審判によりその具体的内容が確定したときは,財産分与を受ける者の債権者が債権者代位の目的とすることができる。

5.債務者に対して複数の債権者がいる場合において,このうちの一人が債務者の有する金銭債権を代位行使するときは,代位行使することができる金銭債権の額は,複数の債権者が有する債権の総額に占める代位債権者の債権の額の割合に応じて算出された額を限度とする。

「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成

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