司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成24年 民事系科目

第18問 (配点: 2)


履行の強制に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。

1.売買契約の目的である建設機械の引渡しを受けた買主が代金を支払わないとき,売主は,買主に対し,遅延の期間に応じ,債務の履行を確保するために相当と認める一定の額の金銭を自己に支払うべき旨を裁判所に請求することができる。

2.合意により午後9時以降はピアノを弾かないという債務を隣人に対して負担している者が,午後9時以降にピアノを弾くことを繰り返しているとき,この隣人は,当該ピアノの使用禁止及びその競売を裁判所に申し立てることができる。

3.小麦100キログラムの売買契約で,代金の前払を受けた売主が物品を引き渡さないとき,買主は,売主の費用で同種,同量及び同等の小麦を第三者に調達させることを裁判所に請求することができる。

4.賃貸人が賃借人に対して賃貸建物を引き渡さないとき,賃借人は,賃貸人に対し,遅延の期間に応じ,債務の履行を確保するために相当と認める一定の額の金銭を自己に支払うべき旨を裁判所に請求することができる。

5.多額の債務を負う者が死亡し,共同相続が開始した場合において,相続人の一人が相続放棄をしないとき,他の共同相続人は, この相続人を被告として相続放棄の意思表示をすべき旨の訴えを提起することができ,これを命ずる判決が確定すれば,被告となった相続人は,判決確定の時に相続放棄をしたものとみなされる。

「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成

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