司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成24年 民事系科目

第7問 (配点: 2)


消滅時効に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア.単独で金銭債務を負う債務者が死亡し,複数の相続人がいる場合,遺産分割によってその金銭債務を負う者が決定するまでの間は,その債務について消滅時効は中断する。

イ.AのBに対する金銭債権を担保するためC所有の不動産に抵当権が設定された場合,その抵当権に基づく担保不動産競売の開始決定がされ,その決定正本が裁判所からBに送達されたときは,AのBに対する債権の消滅時効は中断する。

ウ.主たる債務の消滅時効期間が10年である場合,連帯保証人が主たる債務の履行期から7年を経過した日に保証債務の履行として弁済をしても,主たる債務の履行期から10年が経過したときは,主たる債務が時効により消滅するので,弁済をした連帯保証人は,主たる債務者に対して求償権を行使することができない。

エ.AとBが連帯債務を負う場合において,Aが全部の負担部分を有するときは,Bが債権者に対して債務を承認しても,Aの債務について消滅時効は中断せず,その消滅時効が完成すれば,Bも債務を免れる。

オ.AとBが夫婦の場合,Aが自己の単独名義でCと日常の家事に関して契約を締結して債務を負ったとき,CのAに対する債権の裁判上の請求により,CのBに対する債権の消滅時効も中断する。

1.ア イ
2.ア ウ
3.イ エ
4.ウ オ
5.エ オ

「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成

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