制限行為能力者に関する次の1から4までの各記述のうち,正しいものはどれか。
1.制限行為能力者のした契約について,制限行為能力者及びその法定代理人が取消権を有するときは,契約の相手方も取消権を有する。
2.契約を締結した成年者がその後に後見開始の審判を受けたとき,成年後見人は,その契約の当時,既にその成年者につき後見開始の事由が存在していたことを証明して,その成年者のした契約を取り消すことができる。
3.未成年者は,その契約を取り消すことができることを知って契約を締結したときでも,その契約を取り消すことができる。
4.制限行為能力者が,自己を行為能力者であると信じさせるために相手方に対して詐術を用いて法律行為をした場合は,その法律行為の要素に錯誤があるときでも,錯誤による無効を主張することはできない。
「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成