被害者参加に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。
ア.被害者参加人として刑事事件の手続への参加を許されるのは,当該事件の被害者又は被害者が死亡した場合におけるその配偶者,直系の親族若しくは兄弟姉妹に限られる。
イ.被害者参加人又はその委託を受けた弁護士は,公判期日に出席することができるが,裁判所は,審理の状況,被害者参加人又はその委託を受けた弁護士の数その他の事情を考慮して,相当でないと認めるときは,公判期日の全部又は一部への出席を許さないことができる。
ウ.裁判所は,証人を尋問する場合において,被害者参加人又はその委託を受けた弁護士から,その者がその証人を尋問することの申出があるときは,被告人又は弁護人の意見を聴き,相当と認めるときは,犯罪事実又は情状に関する事項についての証人の供述の証明力を争うために必要な事項について,申出をした者がその証人を尋問することを許すことができる。
エ.被害者参加人又はその委託を受けた弁護士は,裁判所の許可を得て,公判期日において,検察官の意見の陳述の後に,訴因として特定された事実の範囲内で,事実又は法律の適用について意見を陳述することができる。
オ.被害者参加人又はその委託を受けた弁護士は,第一審の判決に不服があるときは,これに対して控訴をすることができる。
1.ア イ
2.ア オ
3.イ エ
4.ウ エ
5.ウ オ
「平成22年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046903.pdf)をもとに作成