検察官による起訴・不起訴の判断に関する次の1から5までの各記述のうち,違法となるものは幾つあるか。後記1から6までのうちから選びなさい。
1.司法警察員から強盗の罪名で送致された被疑事件について,検察官において,捜査の結果,強盗致傷罪に該当するものと判断した場合に,強盗致傷の罪名で起訴すること
2.検察官が不起訴にした自動車運転過失致死被疑事件について,検察審査会が公訴を提起しない処分を不当とする議決をしたが,検察官において,捜査の結果,起訴を猶予すべき事情が認められると判断した場合に,再度不起訴にすること
3.司法警察員から強姦の罪名で送致された被疑事件について,被害者の告訴があり,その告訴が取り消されなかったが,検察官において,起訴を猶予すべき事情が認められると判断した場合に,不起訴にすること
4.家庭裁判所が刑事処分を相当と認めて検察官に送致した殺人被疑事件について,検察官において,傷害致死罪に該当するものと判断した場合に,傷害致死の罪名で起訴すること
5.有罪判決が確定した詐欺事件と牽連犯の関係にある私文書偽造被疑事件について,詐欺事件と同時に審理できた事情が認められたが,検察官において,処罰を求める必要があると判断した場合に,私文書偽造の罪名で起訴すること
1.0個
2.1個
3.2個
4.3個
5.4個
6.5個
「平成22年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046903.pdf)をもとに作成