取調べに関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。
1.司法警察職員は,被疑者の供述を録取した調書を被疑者に閲覧させ,又は読み聞かせて,誤りがないかどうかを問うことができるが,被疑者は,その調書に誤りのないことを申し立てたときは,これに署名押印しなければならない。
2.司法警察職員は,犯罪の捜査をするについて必要があるときは,被疑者以外の者の出頭を求め,これを取り調べることができるが,その取調べに際しては,その者に対し,あらかじめ,自己又は自己の配偶者等が刑事訴追を受けるおそれのある供述を拒むことができる旨を告げなければならない。
3.司法警察職員から出頭を求められた被疑者は,逮捕又は勾留されている場合を除いては,その出頭を拒むことはできないが,出頭後,何時でも退去することができる。
4.司法警察職員の取調べに際して任意の供述をした被疑者以外の者が,公判期日においては前にした供述と異なる供述をするおそれがあり,かつ,その者の供述が犯罪の証明に欠くことができないと認められる場合には,第一回の公判期日前に限り,検察官は,裁判官にその者の証人尋問を請求することができる。
5.司法警察員が身体を拘束された被疑者を検察官に送致する手続をした後は,司法警察職員は,被疑者を取り調べることができないが,検察官から指示を受けたときは,この限りではない。
「平成21年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006453.pdf)をもとに作成