司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成21年 民事系科目

第21問 (配点: 2)


弁済に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。

1. 弁済を受領する権限のない者に対する弁済は,債権の準占有者に対する弁済として有効になる場合を除き,債権者に対し効力を有しない。

2.商人間の売買契約において,買主が,慣習により定まる取引時間でない時刻に弁済の提供をし,売主が任意に弁済を受領したときは,それが弁済期日内であれば,買主は,遅滞の責任を負わない。

3.貸金債権について債権に関する証書がある場合において,借主は,債務の全部を弁済しようとするときに,その証書の返還と引換えに弁済をするべき旨を主張することができる。

4.支払の差止めを受けた第三債務者が自己の債権者に弁済をしたときは,差押債権者は,その受けた損害の限度においても,更に弁済をすべき旨を第三債務者に請求することができない。

5.弁済の費用について別段の意思表示がないときは,その費用は債権者の負担となるが,債務者が住所の移転その他の行為によって弁済の費用を増加させたときは,その増加額は,債務者の負担となる。

「平成21年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf)をもとに作成

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