人身の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア. 迅速な裁判を一般的に保障する憲法第37条第1項は,それ自体が裁判規範性を有するものではないので,現実にこの保障に明らかに反し,迅速な裁判を受ける被告人の権利が害されたと認められる事態が生じた場合には,これに対処すべき法律上の規定があるときに限ってその審理を打ち切ることができる。
「平成20年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006411.pdf)をもとに作成