「公共の福祉」に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ. 「公共の福祉」によって制約される人権は経済的自由権と社会権に限られ,その他の権利・自由には内在的制約が存在するにとどまり,憲法第13条は公共の福祉に反しない限り個人に権利・自由を尊重しなければならないという,言わば国家の心構えを表明したものであるという見解がある。しかし,このように同条の法規範性を否定する見解は,プライバシー権などの「新しい人権」を憲法上の人権として基礎付ける根拠を失わせる。
「平成20年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006411.pdf)をもとに作成