司法試験短答式試験過去問題一問一答

利用規約プライバシーポリシーご意見・お問い合わせランダム一問一答

平成20年 刑事系科目

第33問 (配点: 3)


検察官は,ハンマーを凶器とする傷害被告事件の証拠として,犯行を目撃したWの検察官に対する供述調書及び犯行に使用されたとされるハンマーの証拠調べを請求した。この場合に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。

ア. ハンマーには伝聞法則は適用されないから,裁判所は,弁護人の意見を聴かずに,ハンマーを証拠として採用するか否かを決定することができる。

イ. Wの証人尋問が行われ,刑事訴訟法第321条第1項第2号後段の規定により,Wの証言と相反する供述が録取されたWの検察官に対する供述調書の証拠調べが請求された場合,裁判所は,証拠能力の有無を判断するためであっても,その採用決定をする前に,同供述調書を見ることはできない。

ウ. Wの証人尋問が行われ,Wの証言と相反する供述が録取されたWの検察官に対する供述調書が刑事訴訟法第321条第1項第2号後段の規定により証拠として採用された場合であっても,Wの証言は証拠能力を有する。

エ. ハンマーの証拠調べの方法は,ハンマーを裁判所と訴訟関係人が認識できる状態にすることである。

オ. ハンマーがいまだ証拠として採用されていない段階でWの証人尋問が行われた場合,Wに対するハンマーを示しての尋問が許されることはない。

1. ア イ
2. イ オ
3. ウ エ
4. ウ オ
5. エ オ

「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成

平成20年 刑事系科目 第33問 (配点: 3) | 司法試験短答式試験過去問題一問一答
このエントリーをはてなブックマークに追加
45 / 55