司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 刑事系科目

第23問 (配点: 2)


告訴の効力に関する次のアからエまでの各記述のうち,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。

ア. Vは,自己の所有する自転車が損壊されたとして,甲を器物損壊の罪で告訴した。捜査の結果,真犯人は乙であり,甲は事件と無関係であることが判明した。この場合,Vの告訴の効力は乙に対して及ぶ。

イ. V1は,月刊誌に自己の名誉を毀損する記事が掲載されたとして,同月刊誌の編集責任者甲を名誉毀損の罪で告訴した。捜査の結果,甲に,前記記事によるV1及びその愛人V2に対する名誉毀損の事実が認められた場合,V1の告訴の効力は,甲のV2に対する名誉毀損の事実にも及ぶ。

ウ. Vは,甲から住居侵入及びこれと科刑上一罪の関係にある強制わいせつの被害を受けたが,甲を住居侵入の罪に限定して告訴した。この場合,Vの告訴の効力は,強制わいせつの事実には及ばない。

エ. Vは,自宅から自己の所有する宝石が盗まれたとして,親族でない甲を窃盗の罪で告訴した。捜査の結果,甲がVの別居中の弟乙とともに窃盗に及んだことが判明した場合,Vの告訴の効力は,乙に対しても及ぶ。

1. ア ウ
2. ア エ
3. イ ウ
4. イ エ
5. ウ エ

「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成

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