次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合は1を,未遂にとどまる場合は2を,既遂にも未遂にもならない場合は3を選びなさい。
ア. 甲は,所持金を全く有しておらず,タクシー料金を支払うつもりはないのに,乙運転のタクシーに乗車したが,乙は,目的地に向けてしばらく走行するうちに,甲の不審な挙動から無賃乗車ではないかと疑い,甲を降車させたため,甲は目的地に到着できなかった。(詐欺罪)
「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成