甲の罪責についての次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
1. 甲は,乙から,乙がA大学の入学試験を受けるに当たり,いわゆる替え玉になって受験してほしい旨依頼されてこれを引き受け,乙に成り済ましてA大学の入学試験を受け,乙名義で答案を作成して提出した。大学の入学試験の答案は,私文書偽造罪の客体になるが,甲は作成名義人乙に依頼されて乙名義で答案を作成したのであるから,甲には有印私文書偽造罪は成立しない。
「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成