司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 刑事系科目

第4問 (配点: 2)


甲は,友人の乙から,同人が殺人を犯したことを打ち明けられていたが,ある日,乙が路上で警察官丙の職務質問を受けているのを見て,乙が殺人事件で逮捕されようとしているものと思い,その逮捕を免れさせようと考えた。次のアからオまでの甲の行為について,公務執行妨害罪が成立するものの組合せとして正しいものは,後記1から5までのうちどれか。

ア. 甲は,丙が付近道路に止めていたパトカーの発進を阻止するため,自己が運転していた自動車を,同パトカーが発進することの障害となる位置に移動して駐車させた。このため,丙は,職務質問後,乙を直ちに最寄りの警察署に任意同行することができなかった。

イ. 甲は,丙に対し,こぶし大の石1個を投げたが,丙の頭部をかすめたにすぎず,職務質問に現実の支障は発生しなかった。

ウ. 甲は,職務質問を受けている乙の左手をつかんで引っ張り,その場から走って逃走したところ,これを追いかけた丙が,走りながら,乙の右手をつかもうとして手を伸ばしたが,乙の右手をつかめずにバランスを崩して道路上に転倒した。

エ. 甲は,丙の注意をそらすため,道を尋ねるふりをして丙に話しかけ,そのすきに乙を逃走させた。

オ. 甲は,乙を逃走させるため,丙の背部をいきなり足で蹴って転倒させたが,乙は観念していたので逃走しなかった。

1. ア ウ
2. ア オ
3. イ エ
4. イ オ
5. ウ オ

「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成

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