司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 民事系科目

第31問 (配点: 3)


内縁配偶者と第三者との関係に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。

1. 建物賃借人Aの内縁の妻Bは,Aが死亡した場合,Aの相続人と並んで同建物の共同賃借人となるので,同建物に居住する権利を主張することができる。

2. 不法行為による生命侵害の場合,被害者Aの配偶者Bは,Bに対する加害者の故意過失を証明することなく,固有の慰謝料を請求することができるが,被害者Cの内縁配偶者Dは,Dに対する加害者の故意過失を証明した場合に限り,慰謝料を請求することができる。

3. 不法行為による生命侵害の場合,被害者Aの扶養を受けていた内縁配偶者Bは,Aに相続人(Aの兄弟)がいる場合であっても,BがAから受けることができた将来の扶養利益の喪失を損害として,加害者に対し,その賠償を請求することができる。

4. 内縁夫婦が夫婦共有名義の建物に同居していたところ,内縁の夫Aが死亡した場合,建物にそのまま居住し続ける内縁の妻Bは,Aの相続人からの建物使用に係る不当利得返還請求を拒絶することができない。

5. 内縁夫婦ABの一方Bと日常の家事に関する取引をした第三者は,BにAの代理権があることを主張して,Aにその取引に基づく債務の履行を請求することができない。

「平成20年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006412.pdf)をもとに作成

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