司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 民事系科目

第30問 (配点: 3)


重大な過失に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア. 建物の賃借人が失火によりその建物を焼失させ,その返還義務を履行できなくなった場合,賃借人は,故意がなく,かつ,重大な過失がなければ,賃貸人に対し損害賠償責任を負わない。

イ. 心裡留保の場合,相手方が表意者の真意を知らなかったとしても,知らないことについて重大な過失がなければ,その意思表示は有効である。

ウ. 被用者のした取引行為が,その行為の外形からみて,使用者の事業の範囲内に属するものと認められる場合であっても,その行為が被用者の職務権限内において適法に行われたものでなく,かつ,その行為の相手方がその事情を知りながら,又は,重大な過失によりそれを知らないで,取引をしたときは,取引の相手方である被害者は,使用者に対し,その損害の賠償を請求することができない。

エ. 債権の譲渡禁止特約がある場合,債権の譲受人が,その特約の存在を知らなかったとしても,これについて重大な過失があるときは,その債権を取得することができない。

オ. 債権の準占有者に対する弁済がその効力を有するのは,弁済者が善意であり,かつ,重大な過失がなかった場合である。

1. ア ウ
2. ア オ
3. イ エ
4. イ オ
5. ウ エ

「平成20年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006412.pdf)をもとに作成

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