準消費貸借契約に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものはどれか。
1. 旧債務に付着していた同時履行の抗弁権が消滅するか否かは,準消費貸借契約を締結した当事者において,新旧債務の同一性を維持する意思があるか否かによって決定される。
2. 旧債務の消滅時効期間が2年間である場合,準消費貸借契約の成立によって発生する新債務の消滅時効期間は,準消費貸借契約の締結が商行為に該当するとしても2年間である。
3. 将来において発生する金銭債務を目的としても,準消費貸借契約は成立する。
4. 既存の消費貸借契約上の債務を旧債務としても,準消費貸借契約は成立する。
5. 準消費貸借契約は,目的とされた旧債務が存在しないときにはその効力を生じない。
「平成20年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006412.pdf)をもとに作成