司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成19年 公法系科目

第15問 (配点: 2)


内閣に関する次のアからエまでの各記述について,正しいもの二つの組合せを,後記1から6までの中から選びなさい。

ア. 内閣は,内閣総理大臣及びその他の国務大臣により構成される合議体である。国務大臣の任命は天皇により認証されるが,認証は効力要件ではないから,内閣総理大臣が国務大臣を任命した時点で,合議体としての内閣が成立する。

イ. 憲法第72条は,内閣総理大臣が内閣を代表して行政各部の指揮監督を行うと規定しているが,行政各部の指揮監督は,本来,内閣の権限である。したがって,内閣は,行政各部の行為についても,国会に対して連帯して政治責任を負う。

ウ. 憲法第73条は,「他の一般行政事務の外」に内閣が行うものとして,第1号ないし第7号で重要な行政事務を列挙している。憲法上,同条以外に,内閣が行政事務を行う一般的権限を有することを示す規定はない。

エ. 憲法第73条第6号が定める内閣の政令制定権について,憲法の規定を直接実施する政令は認められないとの立場によると,政令の種類は,法律の委任に基づく委任命令,法律の執行の細目を定める執行命令,既存の法律に代替する内容を定める代行命令に限定され,法律に定めのない事項を定める独立命令は認められないことになる。

1. アとイ
2. アとウ
3. アとエ
4. イとウ
5. イとエ
6. ウとエ

「平成19年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006371.pdf)をもとに作成

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