司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成19年 刑事系科目

第17問 (配点: 3)


次の【事例】のアからオまでの行為について,判例の立場に従って,後記の【結論】のⅠないしⅢに分類した場合,【事例】と【結論】の組合せとして正しいものは,後記1から5までのうちどれか。

【事例】

ア. 市議会議員選挙に際し,特定の候補者を当選させるため,後日その候補者の氏名を記載して投票の中に混入し同候補者の得票数を増加させる目的をもって,投票所管理者の保管する市議会議員選挙の投票用紙を持ち出した行為

イ. 自己が振り出した小切手を呈示されてその支払を請求された際,その支払を拒むため,相手方からその小切手を取り上げ,着衣のポケットに突っ込んでそのまま返還しなかった行為

ウ. 支払督促の債権者が,支払督促正本の送達に際し,支払督促の債務者を装い郵便配達員を欺いて支払督促正本を受領することにより,送達が適式にされたものとして支払督促の効力を生じさせ,債務者から督促異議申立の機会を奪ったまま確定させて,その財産を不正に差し押さえようとし,支払督促正本はそのまま廃棄するつもりで,郵便配達員からその交付を受け,その後同支払督促正本を廃棄した行為

エ. 銀行強盗の犯人が,犯行後逃走しようとし,銀行前の駐車場に止めてあった他人所有の自動車に乗り込み,適当な場所まで逃走した後は乗り捨てるか,あるいは崖下等に転落させる意思で,同自動車を運転してその場から走り去った行為

オ. 自己が勤務する会社のパソコンのハードディスクに記録されていたデータを自分の趣味に利用しようとし,会社内で,自己の所有するフロッピーディスクに同データをコピーした行為

【結論】

Ⅰ. 毀棄隠匿罪に当たる。
Ⅱ. 領得罪に当たる。
Ⅲ. 毀棄隠匿罪にも領得罪にも当たらない。

1. アⅡ イⅠ ウⅠ エⅡ オⅢ
2. アⅢ イⅠ ウⅠ エⅡ オⅢ
3. アⅡ イⅡ ウⅠ エⅡ オⅡ
4. アⅠ イⅢ ウⅡ エⅢ オⅡ
5. アⅠ イⅡ ウⅢ エⅢ オⅢ

「平成19年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006373.pdf)をもとに作成

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