司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成19年 刑事系科目

第5問 (配点: 3)


盗品等に関する罪についての次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。

ア. 甲は,乙がAを欺いて,乙の不動産に設定していたAの抵当権の設定登記を抹消させたことを知りながら,乙の不動産を譲り受けた。この場合,甲には盗品等有償譲受け罪が成立する。

イ. 甲は,購入した絵画について,購入後盗品であることを知ったが,そのまま自宅の応接間に飾り続けた。この場合,甲には盗品等保管罪は成立しない。

ウ. 甲は,乙から,乙が盗んだ時計の処分に困り,盗んだ時計を誰かに無償で譲りたいとの相談を受け,時計を欲しがっていたAを乙に紹介した。この場合,甲が乙からあっせん料をもらったとしても,甲には盗品等有償処分あっせん罪は成立しない。

エ. 甲は,丙が窃取して乙に売却したつぼを,これが盗品であることを知りながら,乙から購入した。この場合,丙の窃盗行為について公訴時効が成立していれば,甲には盗品等有償譲受け罪は成立しない。

オ. 甲は,乙がAに賃貸していた車を,賃貸借契約期間中であるにもかかわらず,乙が合鍵で勝手に引き上げてきてしまったものであることを知りながら,これを乙から借り受けて自己の車庫に保管した。この場合,車の所有権が乙にあったとしても甲には盗品等保管罪が成立する。

1. ア ウ
2. ア エ
3. イ エ
4. イ オ
5. ウ オ

「平成19年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006373.pdf)をもとに作成

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