司法試験短答式試験過去問題一問一答

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令和6年 刑法

第8問 (配点: 2)


刑罰論に関して、学生A、B及びCが次の【会話】のとおり議論している。【会話】中の①から⑥までの( )内に後記アからカまでの【発言】から適切なものを選んだ場合、正しいものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。なお、①から⑥までの( )内にはそれぞれ異なるものが入る。

【会話】

学生A.私は、刑罰とは、(①)であると考えます。行為者の責任に応じた刑罰のみを正当化することによって、責任主義に沿い、罪刑の均衡を図ることができると考えるからです。

学生B.Aさんの見解に対しては、(②)という批判がありますね。私は、刑罰とは犯罪防止の手段であると考えますが、その目的は、行為者の危険性に着目して、(③)にあると考えます。

学生A.Bさんの見解に対しては、(④)という批判がありますね。

学生C.私も、刑罰とは犯罪防止の手段であると考えますが、その目的は、(⑤)にあると考えます。

学生A.Cさんの見解に対しては、(⑥)という批判がありますね。もっとも、私は、BさんとCさんの考えを否定するものではなく、刑罰とは、(①)であると考えつつ、(③)や(⑤)に配慮することはできると考えます。

【発言】

ア.刑罰を科すことによって、行為者が将来再び犯罪を行うのを予防すること

イ.一般人を威嚇し、一般人による将来の犯罪を予防すること

ウ.犯罪行為を理由に行為者に対する非難として加えられる苦痛

エ.犯罪予防のために必要な刑であっても、責任に対応する刑を超える刑を科すことができなくなる

オ.刑罰と保安処分の区別がなくなってしまうカ.刑罰は重ければ重いほどよいということになってしまう

1.①ア ②カ ④エ ⑤ウ
2.①イ ③ウ ④オ ⑥エ
3.①ウ ②エ ⑤イ ⑥カ
4.②エ ③ア ④カ ⑥オ
5.②オ ③イ ⑤ア ⑥カ

「令和6年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001421189.pdf)をもとに作成

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