司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成30年 刑法

第17問 (配点: 2)


次の【事例】における甲の罪責について,判例の立場に従って検討した場合,正しいものは,後記1から5までのうちどれか。

【事例】

甲は,バーの経営者Aから現金を強取しようと考え,12歳の長男乙に,「Aのバーに行ってお金をとってきて。覆面を付けて,『金だ。』とか言ってモデルガンを見せなさい。」と言い聞かせた。乙は,当初警察に捕まることを恐れて嫌がっていたが,結局小遣い欲しさから承諾し,甲から覆面とモデルガンを受け取った。

乙は,Aのバーまで行き,甲から指示された方法に従って,覆面を付けモデルガンを拳銃のように見せ掛け,Aを脅迫してその反抗を抑圧した。さらに,乙は,自己の判断により,外から人が来ないようにするためバーの出入口ドアの鍵を掛け,Aを店内のトイレに閉じ込めた。その後,乙は,レジ内の現金を強取し,外に出ようとしたところ,トイレから脱出して乙に向かってきたAから腕をつかまれたため,これを激しく振り払った。その結果,Aは転倒して負傷した。

乙は,逃走して自宅に戻り,強取した現金を全て甲に渡した。甲はその現金の中から乙に小遣いを与え,その余を生活費等に費消した。

 

1.強盗致傷罪の教唆犯が成立する。

2.強盗罪の間接正犯が成立する。

3.強盗致傷罪の間接正犯が成立する。

4.強盗罪の共同正犯が成立する。

5.強盗致傷罪の共同正犯が成立する。

「平成30年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001258878.pdf)をもとに作成

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