没収と追徴に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討した場合,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。
ア.主物を没収するときは,その従物も没収できる。
イ.判決により没収の言渡しをするためには,対象物が判決時に裁判所により押収されている必要がある。
ウ.被害者宅に侵入して行われた窃盗事犯において,被害者宅への侵入に際して道具として使用された鉄棒は,住居侵入罪について公訴提起されていなければ没収できない。
エ.窃盗によって取得された盗品は,取得物件であるが,没収できない場合がある。
オ.収賄罪において,収受した賄賂が没収不能となった時点で,収受時と比較してその価額が減じていた場合には,没収不能時の価額を追徴することになる。
1.ア イ
2.ア エ
3.イ ウ
4.ウ オ
5.エ オ
「平成29年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001224570.pdf)をもとに作成