次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に横領罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。
エ.甲は,自己が所有する不動産を乙に売却したが,乙への所有権移転登記が完了する前に,丙との間で金銭消費貸借契約を締結した事実及びその担保として同不動産に係る抵当権設定契約を締結した事実がないにもかかわらず,同不動産について,丙を権利者とする不実の抵当権設定仮登記を完了した。
「平成28年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001182605.pdf)をもとに作成