生存権に関する次の見解に対する論評としてなされた次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
「憲法第25条の生存権を具体化する趣旨の法律が制定された以上,その法律は憲法第25条と一体をなし,かかる法律の定める保護基準を正当な理由なくして引き下げることは憲法上許されない。」
イ.この見解は,憲法第25条を具体化する立法措置の選択決定は立法府の広い裁量に委ねられているとした,最高裁判所の判決(最高裁判所昭和57年7月7日大法廷判決,民集36巻7号1235頁)の趣旨から論理的に導くことができる。
「平成28年 短答式試験 憲法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001182597.pdf)をもとに作成