司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成24年 民事系科目

第26問 (配点: 2)


転貸借に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア.土地の賃借人が賃貸人の承諾を得て当該土地を転貸したときは,原賃貸借の賃貸人と賃借人との間で原賃貸借を合意解除しても,これをもって転借人に対抗することができない。

イ.建物の賃借人が賃貸人の承諾を得て当該建物を転貸した場合において,原賃貸借が賃借人(転貸人)の賃料不払を理由とする解除により終了したときは,転貸借は,原賃貸借の賃貸人が転借人に対して当該建物の返還を請求した時に,転貸人の転借人に対する債務の履行不能により終了する。

ウ.建物所有を目的とする土地賃貸借の賃借人が,その土地上に建築した建物を第三者に譲渡しようとする場合において,その第三者が土地の転借をしても原賃貸借の賃貸人に不利となるおそれがないにもかかわらず,当該賃貸人がその転貸を承諾しないときは,裁判所は,原賃貸借の賃借人の申立てにより,承諾に代わる許可を与えることができる。

エ.建物所有を目的とする土地賃貸借の賃借人が,当該土地上に建物を建築し,土地の賃貸人の承諾なくして当該建物を第三者に賃貸し,使用収益させることは,土地の無断転貸に該当する。

オ.無断転貸を理由とする解除権は,原賃貸借の賃貸人が転貸借契約が締結されたことを知った時から10年を経過したときは,時効によって消滅する。

1.ア イ
2.ア ウ
3.イ エ
4.ウ オ
5.エ オ

「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成

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