偽証罪に関する次の【見解】に従って後記1から5までの【記述】を検討し,誤っているものを2個選びなさい。
【見解】
A説:偽証罪は,宣誓した証人が客観的事実に反する陳述をした場合に成立する。
B説:偽証罪は,宣誓した証人が自己の記憶に反して陳述をした場合に成立する。
【記述】
1.証人が自己の記憶に反する事実を客観的事実に反すると思いながら陳述したが,それが客観的事実に合致していた場合,A説によれば,偽証罪は成立しない。
2.上記1の場合,B説によれば,偽証罪は成立しない。
3.証人が客観的事実に反しないと思いながら自己の記憶どおりに陳述したが,それが客観的事実に合致していない場合,A説によれば,偽証罪が成立する。
4.証人が自己の記憶に反する事実を客観的事実に反すると思いながら陳述し,それが客観的事実に合致していない場合,A説によっても,B説によっても,偽証罪が成立する。
5.証人が自己の記憶に反する事実を客観的事実に反しないと信じて陳述したが,それが客観的事実に合致していない場合,A説によれば,偽証罪は成立しない。
「平成23年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000073971.pdf)をもとに作成