婚姻又は内縁の解消に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.協議上の離婚は戸籍法の定めるところにより届け出ることによって効力を生じ,判決による離婚は離婚請求を認容する判決が確定した時に効力を生ずる。
イ.裁判所は,離婚の訴えに係る請求を認容する判決において,婚姻により氏を改めた当事者の称すべき氏を定めなければならない。
ウ.婚姻が離婚により終了したときは,姻族関係は当然に終了し,婚姻が夫婦の一方の死亡により終了したときは,姻族関係は,生存配偶者が戸籍法の定める届出により姻族関係終了の意思を表示した時に終了する。
エ.判例によれば,内縁の夫婦関係がその一方により正当の理由なく破棄されたため他の一方が精神的損害を被った場合には,当該他の一方は,不法行為を理由として慰謝料の支払を請求することができる。
オ.判例によれば,内縁の夫婦の一方が死亡したときは,他の一方は,財産分与に関する民法の規定の類推適用により,遺産について財産分与を請求することができる。
1.ア イ
2.ア エ
3.イ オ
4.ウ エ
5.ウ オ
「平成23年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000073970.pdf)をもとに作成