以下のアからカまでの【乙の活動】は,次の【事例】において,甲が逮捕された直後,甲から弁護人として選任された乙の活動についてのものである。【乙の活動】のうち,法令上の根拠がないものは幾つあるか。後記1から7までのうちから選びなさい。
【事例】
甲は,殺人被疑事件の被疑者として,H地方裁判所の裁判官が発付した逮捕状に基づき,G警察署司法警察員に逮捕され,G警察署の留置施設に留置された。甲は,乙を弁護人に選任した。その後,甲は,引き続き,H地方裁判所の裁判官が発付した勾留状に基づきG警察署の留置施設に勾留された。また,その際,甲は,同じ裁判官により,刑事訴訟法第81条に基づいて,公訴が提起されるまでの間,接見等を禁じられた。乙は,甲と接見しようとしたところ,検察官により,捜査のため必要があるとして,接見の日時,場所及び時間を指定された。さらに甲は,同じ裁判官により,10日間の勾留期間の延長がされた後,殺人被疑事件につき,H地方裁判所に起訴され,J刑事施設に移されて引き続き勾留された。
【乙の活動】
ア.逮捕状発付の裁判に対する準抗告
イ.H地方裁判所の裁判官に対する甲の逮捕の理由の開示請求
ウ.G警察署の留置施設に勾留されている被疑者甲との接見
エ.検察官の接見指定に対する準抗告
オ.勾留期間の延長の裁判に対する準抗告
カ.起訴後における甲の勾留の取消請求
1.0個
2.1個
3.2個
4.3個
5.4個
6.5個
7.6個
「平成22年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046903.pdf)をもとに作成