次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。
イ.甲は,乙方応接間で乙と雑談中,乙が部屋を出たすきに隣室にある金目の物を探して窃取しようと思い立ち,乙に対し,「お茶が欲しい。」と言って,乙を台所に行かせたが,乙の娘が応接間に入ってきたため,隣室に行くことができなかった。(窃盗罪)
「平成22年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046903.pdf)をもとに作成