Aが所有する土地をAから建物所有目的で賃借したBが,同土地上に自ら建築して所有する建物をCに賃貸して引き渡した場合に関する次のアからエまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から6までのうちどれか。
ア.BがCに対し建物を賃貸することをAが承諾していない場合において,Aは,この建物賃貸がBのAに対する背信行為でないと認められる特別の事情のあるときを除き,Cに対し建物の明渡しを請求することができる。
イ.AとBが土地の賃貸借を解除する旨の合意をした場合において,Aは,特別の事情のない限り,Cに対し土地の賃貸借の終了を主張することができない。
ウ.AがBの賃料不払を理由に土地の賃貸借を解除した場合において,Cは,Aが土地の賃料の支払をCに対し催告しなかったことを理由に,土地の賃貸借の終了を否定することができない。
エ.Aが土地の賃料の支払をCに対し催告した場合において,Cは,Bの意思に反するときは,この催告に応じて賃料を支払うことができない。
1.ア イ
2.ア ウ
3.ア エ
4.イ ウ
5.イ エ
6.ウ エ
「平成22年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046902.pdf)をもとに作成