催告に関する次のアからエまでの各記述のうち,正しいものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.被保佐人の締結した契約について,相手方が被保佐人に対して1か月以上の期間を定めて,保佐人の追認を得るべき旨の催告をしたにもかかわらず,被保佐人がその期間内にその追認を得た旨の通知を発しないときは,以後,その相手方は被保佐人が締結した契約であることを理由に契約を取り消されることはない。
イ.売買の一方の予約における完結の意思表示について期間を定めなかったときに,予約者が相手方に対し,相当の期間を定めて,売買を完結するかどうかを確答すべき旨の催告をしたにもかかわらず確答がなかったときは,予約者は,相手方に対し,売買契約の履行を請求することはできない。
ウ.債務不履行責任を負う契約当事者が,相手方に対し契約を解除するかどうかを確答すべき旨の催告をしたにもかかわらず確答がなかったときは,以後,その当事者は,相手方から損害賠償の請求を受けることはない。
エ.無権代理人の締結した契約について,相手方が本人に対して,相当の期間を定めて,追認するかどうかを確答すべき旨の催告をしたにもかかわらず確答がなかったときは,その相手方は,本人に対して,契約の履行を請求することができる。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.正しいものはない
「平成22年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046902.pdf)をもとに作成