除斥及び忌避に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものを2個選びなさい。
1.判例によれば,裁判官は,前審において口頭弁論を指揮し,証拠調べをした場合であっても,その裁判の評決に加わったことがなければ,その事件の上訴審において,職務の執行から除斥されない。
2.当事者が忌避の原因のある裁判官の面前において弁論をし,又は弁論準備手続において申述をしたときは,たとえ忌避の原因があることを知らなかったとしても,その裁判官を忌避することができない。
3.合議体の構成員である裁判官の除斥については,その裁判官の所属する裁判所が,決定で,裁判をする。
4.除斥又は忌避の申立てがあったときは,急速を要する行為を除いて,その申立てについての決定が確定するまで訴訟手続を停止しなければならない。
5.忌避の原因のある裁判官が行った訴訟行為は,忌避の裁判の有無にかかわらず無効であり,その裁判官が終局判決に関与したことは,上告の理由及び再審の事由に該当する。
「平成21年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf)をもとに作成