司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成21年 民事系科目

第10問 (配点: 2)


相隣関係に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものはどれか。

1.隣接する土地の一方の所有者は,他方の土地の所有者に対し,共同の費用で境界標を設置することに協力するよう請求することができ,その協力の結果設置された境界標は共有に属するものと推定される。

2.建物を建築する際に境界線から50センチメートル以上の距離を保つ必要がある場合であっても,建築に着手してから1年を経過し,又は建物が完成した後は,隣地の所有者は建物の変更を請求することができず,損害賠償のみを請求することができる。

3.隣接する土地の一方の所有者がその所有地上の建物を改修する場合,必要な範囲内で隣地の使用を隣人に請求することができるが,隣人の承諾がなければ,その住家に立ち入ることはできない。

4.判例によれば,袋地(他人の土地に囲まれて公道に通じない土地)を買い受けた者は,所有権移転登記をしなければ,囲繞地(袋地を囲んでいる土地)の所有者に対し,公道に至るため にょう囲繞地を通行する権利を有することを主張することができない。

5.甲土地を所有するAが,同土地を袋地である乙土地と袋地でない丙土地に分筆した上,乙土地をBに売った場合には,Bは,丙土地についてのみ,公道に至るための通行権を有する。

「平成21年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf)をもとに作成

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