司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 刑事系科目

第25問 (配点: 2)


勾留の要件に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。

1. 被疑者が,住民票記載の住所について,所有権,賃借権などのそこに居住する正当な権原を有している場合には,現実にどこで起臥寝食しているかにかかわらず,住民票記載の住所が「定まつた住居」に当たる。

2. 「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある」といえるためには,被疑者において主観的に証拠を隠滅しようという意図があれば足り,証拠隠滅行為がなされた場合に,罪証隠滅の効果が生じ得るものであることは必要ではない。

3. 「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある」における罪証隠滅行為とは,必ずしも被疑者が自らこれを実行する場合に限られるものではなく,被疑者が第三者に命じたり,指示したりして,その第三者に罪証隠滅行為をさせる場合も含まれる。

4. 相当年数同じ会社に勤務している被疑者と,日雇として短期間で勤務先を転々と変えている被疑者を比較した場合,「逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき」の判断に差異は生じない。

5. 罪責が重大であることは,「逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由」を肯定する方向に働く事情であるが,被疑者に同種前科があることを「逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由」を肯定する方向に考慮することは許されない。

「平成20年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006413.pdf)をもとに作成

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