司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成20年 民事系科目

第28問 (配点: 2)


不法行為に基づく損害賠償を請求した場合の被告の抗弁に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは 後記1から5までのうちどれか。

ア. 原告が責任無能力者を監督する法定の義務を負う者を被告として,民法第714条第1項の責任無能力者の監督義務者の責任に基づいて損害賠償を請求した場合,被告は,監督義務を怠らなかったことを抗弁として主張することができる。

イ. 原告が責任無能力者を監督する法定の義務を負う者を被告として,民法第714条第1項の責任無能力者の監督義務者の責任に基づいて損害賠償を請求した場合,被告は,監督義務者のほかに代理監督者がいることを抗弁として主張することができる。

ウ. 原告がAの不法行為責任の成立を前提とした上でAの使用者を被告として,民法第715条第1項の使用者の責任に基づいて損害賠償を請求した場合,被告は,Aの選任監督上相当と認められる注意義務を尽くしたことを抗弁として主張することができる。

エ. 原告がAの不法行為責任の成立を前提とした上でAの代理監督者を被告として,民法第715条第2項の代理監督者の責任に基づいて損害賠償を請求した場合,被告は,Aの選任監督上相当と認められる注意義務を尽くしたとしてもAの加害行為の発生を避けられなかったことを抗弁として主張することができる。

オ. 原告が土地の所有者を被告として,民法第717条第1項ただし書の土地の工作物等の所有者の責任に基づいて損害賠償を請求した場合,被告は,結果の発生を防止するために必要な注意義務を尽くしたことを抗弁として主張することはできないが,自己の責任無能力を抗弁として主張することはできる。

1. ア ウ
2. イ エ
3. イ オ
4. ウ オ
5. エ オ

「平成20年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006412.pdf)をもとに作成

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