民法上の契約における報酬に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものはどれか。
1. 雇用契約は有償契約であり,報酬の支払時期は,後払いが原則であるが,前払の特約を結ぶこともできる。
2. 請負契約は有償契約であり,報酬は,目的物の引渡しを要するときはその引渡しと引換えに,物の引渡しを要しないときは仕事の完成と引換えに,支払わなければならない。
3. 委任契約は無償契約を原則とするが,特約があれば,受任者は委任者に対して報酬を請求することができる。
4. 寄託契約において報酬の合意をした場合,寄託が不可抗力によって履行の中途で終了したときは,受寄者は,既にした履行の割合に応じて報酬を請求することができる。
5. 労働者は,その有する報酬債権の担保として,使用者の総財産について先取特権を有する。
「平成20年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006412.pdf)をもとに作成