国家賠償法に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例に照らし,正しいものに○,誤っているものに×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。
ア. 国の公権力の行使に当たる公務員が,その職務を行うについて,軽過失によって違法に他人に損害を与えた場合には,その被害者に対しては国のみが責任を負うが,当該公務員に故意又は重過失がある場合には,国及び当該公務員のいずれもが被害者に対し直接に責任を負う。
イ. 国家賠償法第2条第1項の責任は無過失責任であるから,被告である国又は公共団体において,損害の発生が不可抗力によるものであることを立証しても,同項の責任を免れることはできない。
ウ. 国家賠償法第2条第1項の営造物の設置又は管理の瑕疵とは,利用者にとって営造物が通常有すべき安全性を欠いている状態をいうのであって,同項の規定は当該営造物の利用者以外の者に対しては適用されない。
1. ア○ イ○ ウ○
2. ア○ イ○ ウ×
3. ア○ イ× ウ○
4. ア○ イ× ウ×
5. ア× イ○ ウ○
6. ア× イ○ ウ×
7. ア× イ× ウ○
8. ア× イ× ウ×
「平成19年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006371.pdf)をもとに作成