司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成19年 刑事系科目

第26問 (配点: 2)


起訴状一本主義に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものは幾つあるか。後記1から6までのうちから選びなさい。

ア. 起訴状一本主義は,裁判官が被告人の罪責について予断を抱くことなく第一回公判期日に臨んで初めて「公平な裁判所」の理念が実現されるという考えに基づくものであるので,当事者主義とは無関係である。

イ. 公訴事実中の被告人の前科の記載は,裁判官に事件につき予断を生ぜしめるおそれのある事項に該当するので,前科を誇示してした恐喝などのように前科が犯罪の実行行為の一部となっている場合であっても,公訴事実中に前科を記載することは許されない。

ウ. 恐喝の手段として送付された脅迫状の全文を恐喝罪の公訴事実に引用するのは,起訴状一本主義に反する証拠の引用に該当するので許されることはない。

エ. 起訴状には,裁判官に事件につき予断を生ぜしめるおそれのある書類その他の物を添付してはならないとされているので,略式命令を請求する場合に,その請求と同時に検察官が立証に必要があると思料する書類を裁判所に差し出すことは許されない。

オ. 起訴状には,裁判官に事件につき予断を生ぜしめるおそれのある書類その他の物を添付することを禁止しているので,検察官が被告人を勾留中のまま公訴提起する際に,起訴状の提出と同時に,被告人の逮捕状や勾留状をその裁判所の裁判官に差し出すことは許されない。

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「平成19年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006373.pdf)をもとに作成

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