鑑定に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものを二つ選びなさい。
1. 裁判所から鑑定を命じられた鑑定人も,捜査機関から鑑定を嘱託された鑑定受託者も,故意に虚偽の鑑定をしたときは,虚偽鑑定罪(刑法第171条)で処罰されることがある。
2. 鑑定人も鑑定受託者も,自らの意思により辞任することができる。
3. 鑑定人による鑑定を実施する際,必要があるときは,被告人を鑑定留置することができるが,鑑定受託者による鑑定を実施する際にも,同様に,被疑者を鑑定留置することができる。
4. 鑑定人は,特別の許可状なく,墳墓の発掘又は物の破壊等の処分を行うことができるが,鑑定受託者が同様の処分を行う際には,鑑定処分許可状が必要である。
5. 鑑定人は,裁判所から許可を受けて行う身体検査を被検査者が拒んだ場合には,裁判官に対し,被検査者の身体検査を請求することができるが,鑑定受託者は,そのような請求をなし得ない。
「平成18年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006519.pdf)をもとに作成