司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成18年 民事系科目

第63問 (配点: 2)


民事訴訟の控訴審に関する次の1から5までの記述のうち,誤っているものはどれか。

1. 第一審判決が同一当事者間の数個の請求についてされた1個の判決である場合,その中の一つの請求についてだけ控訴の申立てがあっても,全請求について確定遮断及び移審の効力が生じる。

2. 控訴裁判所は,第一審で提出された資料と控訴審で提出された資料を基礎として,不服申立ての限度で独自に事実認定を行い,審理の結果と第一審判決とを比較する形で,不服の当否を審理する。

3. 攻撃防御方法の提出が時機に後れたかどうかは,第一審及び控訴審を通じて判断されるため,控訴審の第1回期日に提出されても,時機に後れたものとして却下されることがある。

4. 判例によれば,控訴審において訴えの交換的変更があった場合,新訴については控訴裁判所が事実上第一審裁判所として裁判するのであるから,新訴についての判決の結論が第一審判決の主文と全く同一となっても,控訴棄却の裁判をすべきではない。

5. 主位的請求を認容した判決に対して控訴がされ,控訴裁判所が主位的請求に理由がないと判断した場合に,予備的請求について判断をすることは,相手方の同意がない限り,許されない。

「平成18年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006518.pdf)をもとに作成

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