司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成18年 民事系科目

第50問 (配点: 2)


株主総会決議に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア. 取締役を選任する株主総会決議が不存在の場合に,当該取締役によって構成される取締役会で選任された代表取締役が,その取締役会の招集決定に基づいて株主総会を招集しても,その株主総会での決議は,いわゆる全員出席総会にあたるなどといった特段の事情がない限り,不存在である。

イ. 取締役選任の株主総会決議取消訴訟が係属中,その決議に基づき選任された取締役が任期満了により退任し,その後の株主総会の決議によって取締役が新たに選任された場合には,特段の事情がない限り,決議取消しの訴えは,訴えの利益を欠く。

ウ. 株主総会決議取消訴訟において,株主総会招集の手続又はその決議の方法に性質,程度から見て重大な瑕疵がある場合であっても,その瑕疵が決議の結果に影響を及ぼさないと認められるときは,裁判所は,決議取消請求を棄却することができる。

エ. 株主総会決議取消しの訴えは,決議の日から3か月以内に提起しなければならず,期間経過後に新たな取消事由を追加して主張することはできない。

オ. 株主以外の者に新株を有利発行する旨の株主総会決議取消訴訟の係属中に,その決議に基づきその第三者に新株が発行されても,決議取消しの訴えの利益は失われない。

1. ア ウ
2. ア エ
3. イ エ
4. イ オ
5. ウ オ

「平成18年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006518.pdf)をもとに作成

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