司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成18年 民事系科目

第32問 (配点: 2)


無効又は取消しに関する次の1から5までの記述のうち,正しいものはどれか。

1. 被保佐人がした行為で取り消すことができるものについて,保佐開始の原因が消滅していない状況において,被保佐人がこれを取り消した場合,当該行為は遡及的に無効となる。

2. 所有権に基づく土地明渡請求訴訟において,被告は,原告の所有権取得行為が原告の錯誤によって無効であることを主張立証すれば,請求棄却判決を得ることができる。

3. 詐欺による意思表示をした者が,相手方から,1か月以上の期間を定めて,その期間内に当該意思表示を追認するかどうかを確答すべき旨の催告を受けた場合,その期間内に確答を発しないときは,その行為を追認したものとみなされる。

4. 仮装の売買契約の売主に対して金銭債権を有する者が善意で売買代金債権を差し押さえて取立訴訟を提起した場合,仮装の買主は,売買契約が虚偽表示であることを証明すれば,請求棄却判決を得ることができる。

5. 強迫を受けてした動産売買契約を取り消した売主は,取消し前に買主から当該動産を善意かつ無過失で買い受けた者に対して,所有権に基づいて,当該動産の返還を求めることができる。

「平成18年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006518.pdf)をもとに作成

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