成年後見制度に関する次の1から5までの記述のうち,誤っているものを2個選びなさい。
1. 成年被後見人が建物の贈与を受けた場合,成年被後見人は,当該贈与契約を取り消すことができない。
2. 成年被後見人が日常生活に関する行為以外の法律行為を行った場合,あらかじめ当該法律行為について成年後見人の同意を得ていたときでも,成年被後見人は,当該法律行為を取り消すことができる。
3. 未成年後見人が選任されている未成年者については,後見開始の審判をして成年後見人を付することはできない。
4. 被保佐人が,貸金返還請求の訴えを提起するには保佐人の同意を要するが,被保佐人を被告として提起された貸金返還請求訴訟に応訴するには保佐人の同意は要しない。
5. 任意後見契約が登記されている場合に後見開始の審判をすることができるのは,本人の利益のために特に必要があると裁判所が認めるときに限られる。
「平成18年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006518.pdf)をもとに作成