司法試験短答式試験過去問題一問一答

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令和4年 刑法

第6問 (配点: 2)


賄賂罪の保護法益について、学生A及びBが次の【会話】のとおり議論している。【会話】中の①から⑤までの( )内に後記アからクまでの【語句群】から適切な語句を入れた場合、正しいものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。

【会話】

学生A.私は、賄賂罪の保護法益について、公務員の職務の公正とこれに対する社会一般の信頼であると考えます。そして、賄賂罪の基本類型は、(①)と考えます。(①)において、現実に公務が賄賂によって左右されていない場合も処罰の対象とされるのは、公務が賄賂によって左右されたのではないかという不信感を国民に抱かせるからです。

学生B.判例と(②)立場に立つのですね。しかし、「社会一般の信頼」という概念は不明確ではありませんか。私は、端的に、公務員の職務の公正こそが賄賂罪の保護法益であると考えます。私の立場からは、(③)が賄賂罪の基本類型と考えられます。

学生A.その場合、(①)は、どのように位置付けられるのですか。

学生B.(④)を根拠に処罰する危険犯と位置付けることになります。

学生A.Bさんの立場からは、(⑤)の職務行為に関して賄賂を収受等した場合にも賄賂罪が成立することを説明するのは困難ではありませんか。

学生B.職務遂行時における賄賂への期待に基づく職務への影響の可能性を理由に可罰性を肯定することは可能であると考えます。

【語句群】

ア.単純収賄罪
イ.加重収賄罪
ウ.同じ
エ.異なる
オ.不正な職務行為が行われる危険
カ.職務の公正に対する信頼が害される危険
キ.過去
ク.将来

1.①ア ②ウ ③イ ④オ ⑤キ
2.①ア ②エ ③イ ④カ ⑤キ
3.①ア ②ウ ③イ ④オ ⑤ク
4.①イ ②ウ ③ア ④カ ⑤ク
5.①イ ②エ ③ア ④カ ⑤ク

「令和4年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001371988.pdf)をもとに作成

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