司法試験短答式試験過去問題一問一答

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令和2年 刑法

第18問 (配点: 4) 備考: 4問正解で部分点2点


詐欺罪に関する次の【見解】についての後記アからオまでの各【記述】を検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。

【見解】

規約上,会員である名義人のみがクレジットカードを利用できるものとされ,その利用者が会員本人であることの確認義務が加盟店に課されている場合,名義人に成り済まし,クレジットカードを利用して商品を購入する行為は,その利用が名義人から許されており,かつ,利用代金が規約に従い名義人において決済されることが見込まれるときであっても,詐欺罪が成立する。

【記述】

ア.この【見解】に対しては,名義人に依頼されてクレジットカードを利用して商品を購入した場合,詐欺罪の実質的違法性がなく,財産犯として処罰するのは行き過ぎであるとの批判が可能である。

「令和2年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001326055.pdf)をもとに作成

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