承継人に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.錯誤によって取り消すことができる行為は,錯誤による意思表示をした者の契約上の地位の承継人も,取り消すことができる。
イ.時効の完成猶予の効力は,その事由が生じた当事者の承継人に対しては生じない。
ウ.占有者の包括承継人は,取得時効に関して,自己の占有のみを主張することもできる。
エ.共有者の一人であるAが共有物について他の共有者であるBに対して有する債権は,Bの特定承継人に対しては,行使することができない。
オ.遺留分権利者の承継人は,遺留分侵害額に相当する金銭の支払を請求することができる。
1.ア ウ
2.ア オ
3.イ エ
4.イ オ
5.ウ エ
「令和2年 短答式試験 民法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001326054.pdf)をもとに作成